◇放送局・放送日時
NHKBS1・2018/11/10(土)・23:00~23:50
◇内容(なんとなく)
キーワードは「悪球打ち」
セオリー無視のバッティング
◆ゾーン別打率成績
ストライクゾーン .291
ボールゾーン .172
※2018年レギュラーシーズン
◆悪球打ちに関する名言
今岡真訪
「ヒットにできるのであればどんなボールを打ってもいい」
城島健司
「バットが届く範囲がストライクゾーン」
長嶋茂雄
「たとえボールに見えるタマでも打ち抜いていくというところがプロフェッショナルの真髄じゃないか」
一流の打者は、みんなボール球を打っています!(駒田徳広)
一流の打者は、ボールゾーンの中に得意な“ツボ”を持っています!(駒田徳広)
◆悪球打ちの技法
▼ボールゾン打率ランキング
1位 中村晃 ボールゾーン打率.273(ホットゾーンは外角の真ん中)
2位 雄平 ボールゾーン打率.254(特典券悪球安打64本)
3位 糸井嘉男 ボールゾーン打率.249
4位 角中勝也 ボールゾーン打率.244(追い込まれてからが多い)
5位 筒香嘉智 ボールゾーン打率.241(ボールゾーン長打率がトップ5人の中で一番高い)
※過去5年で500打席以上の打者を対象
▼角中勝也(千葉ロッテマリーンズ)
インハイとアウトローに高いアベレージを残している
角中流!悪球の打ち方
・バットのヘッドを立ててそのまま押し出すイメージ
本当は振りたくない…しかしバットの出し方は1つで簡単
打つ瞬間に肘を少し下げるとヘッドが走る(駒田徳広)
◆悪球打ちの日米比較
AKI猪瀬(MLB解説者)
【バッドボールヒッター】=悪いボールを打つ打者
ポジティブな表現
【フリースインガー】=何でも振ってしまい結果が残らない打者
ネガティブな表現
バッドボールヒッターは中南米系「ラティーノ」と呼ばれる選手が多い
ロベルト・クレメンテ(プエルトリコ出身)の影響
クレメンテ
「ヒットに打てるボールはバッドボールではない、だから僕はバッドボールヒッターではない」
▼2018年MLBボールゾーン打率ランキング
1位 アンドリュー・ベニンテンディ(ボストンレッドソックス)ボールゾーン打率.315
2位 ユリ・グリエル(ヒューストンアストロズ)ボールゾーン打率.282
3位 ホセ・アルトゥーベ(ヒューストンアストロズ)ボールゾーン打率.266
アンドリュー・ベニンテンディに悪球打ちのイメージはなかった
ストライクゾーンとボールゾーンの境目・ボーダーラインを打ち込む力がある
細かいデータがなければベニンテンディがこのランキングに出てくることはありえない選手
▼日米の少年野球の教え方の違い
好球必打
「ストライク」の意味…「打て」「攻撃しろ」なので、審判はストライクゾーンがストライクではないとよく言う(金沢慧)
「打てんだろ!打てよ!」と言っている?
▼悪球に手を出さない打者ランキング(2014~2018年)
1位 鳥谷敬 14.9%
2位 丸佳浩 18.00%
3位 西川遥輝 18.03%
4位 上本博紀 18.8%
5位 嶋基宏 19.4%
6位 山田哲人 20.4%
7位 鈴木誠也 20.8%
8位 栗山巧 20.9%
9位 中村悠平 21.6%
10位 近藤健介 22.2%
(※ボールゾーン球数が3000位上の選手を対象)
◆悪球打ちの技法 長距離打者編
ボールゾーンホームランランキング(2009~2018年)
1位 バレンティン 31本
2位 松田宣浩 28本
3位 ロペス 24本
4位 エルドレッド 22本
4位 中村剛也 22本
6位 阿部慎之助 21本
7位 ブラゼル 20本
7位 村田修一 20本
7位 筒香嘉智 20本
7位 柳田悠岐 20本
7位 T-岡田 20本
▼村田修一
広島・佐々岡真司の引退試合
阪神・矢野輝弘の引退試合
2008~2017年のボールゾーンホームラン24本
両手で振るように努力している
村田流!悪球の飛ばし方
・両手でグリップを握りインパクトの瞬間親指側に力を入れる
・高めはグリップの右手と左手を離して握りヘッドを立てる
一番の印象残る悪球打ちは?
佐々岡真司投手の引退試合でクソボールを振ってホームラン王を決めた1球…ありえない話
◆駒田徳広の悪球打ちの技法
高め
トップでヘッドを寝かせて体幹で回す
低め
引き付けず前で打つ
低い球と遅い球はステップをスウェイさせる
王貞治の教え
遅い珠は、速い球よりもっと前で打て
◆悪球打ちの対処法
里崎智也
「ありません」
▼ボールゾーン被打率ランキング
1位 清水直行 .314
2位 小松聖 .304
3位 山本省吾 .303
4位 斎藤佑樹 .299
5位 釜田佳直 .298
球に勢いがあってキレも半端なかったら振られない
一番精神的に痛い打たれ方は?
高めに見せ球として投げた球をホームランされた時
悪球打ちとは?
「変態」(里崎智也)
◆駒田徳広による悪球打ちへの対処法
あえて打者の得意なボールゾーンに投げ続ける
短期決戦の場合、フォームを崩す恐れがあるので悪球を打っちゃいけません
◆編集部のまとめ
悪球打ちとは天才打者への登竜門(金沢慧)
◇出演者
徳井義実(チュートリアル)、塙宣之(ナイツ)、キビタキビオ(野球ライター)、金沢慧(データスタジアム)
駒田徳広
◇クレジット(一部)
<ナレーター>土屋伸之(ナイツ)
<資料提供>データスタジアム
<構成>吉野宏、向山佳綱
<取材>成岡知弘
<ディレクター>佐藤真吾、財田正剛、片岡靖就
<演出>中澤智有
<プロデューサー>石津多恵子
<制作統括>立家成浩、江刺一誠
<制作>NHKエンタープライズ
<制作協力>万作
<制作・著作>NHK