スポーツイノベーション 大谷翔平×MLB革命 角度よりも速度/フライボール革命の弱点/メジャー注目の選球眼トレーニング/【オープナー】と【ブルペンデー】




◇放送局・放送日時
NHKBS1・2018/12/9(日)・21:00~21:50

◇内容(なんとなく)

王者レッドソックス“革命”その先へ

【フライボール革命】(Fly-Ball Revollution)
データ分析の結果、ゴロよりフライの方が相手に与えるダメージが大きいことがわかった

2017年 史上最多6105本塁打

しかし、2018年ワールドチャンピオンのボストンレッドソックスはそれを覆す戦略をとった

A.コーラ監督(ボストンレッドソックス)
2017年はアストロズのベンチコーチ
フライボール革命にいち早く取り組んだ

ハードヒット(強い打球を打つ)こと心がけさせた

◆「角度」よりも「速度」

ボールの中心をとらえ、打球速度を上げる

J.D.マルティネス
2017年と比較して、打球の角度は下がったが、打球の初速はアップ

◆フライボール革命の弱点

フライボール革命でアッパー気味のスイングが増えたため高めのストレートの空振りが増えた

高めのストレートを使う投手が増えたため、MLB三振率が21.6%(2017年)→22.3%(2018年)に上昇

レッドソックスは空振りを減らすようにしたため本塁打はMLB9位だが、平均得点は5.41点でMLB1位となった

「脱フライボール革命」

レッドソックスが頂点をつかんだ裏には、時代を先取るデータ戦略があった

2017年アストロズの成功例を見て、他のチームもフライボール革命を真似た

技術的に適切な角度でボールにバットを当てられる選手であれば有効だが、全員がフライボール革命の流れに沿っても良い結果が得られるとは限らない

2018大谷翔平

最高球速 162.7km/h 1位(先発投手)
HR平均飛距離 125.9m 5位(15本以上)
平均打球速度 149.4km/h 9位(200本以上)

▼2018年 MLB平均打球速度km/h(200本以上)

1位 A.ジャッジ 152.1
2位 J.ギャロ 151.7
3位 G.スタントン 150.3
4位 N.クルーズ 150.0
5位 R.カノー 149.8
6位 M.オルソン 149.8
7位 T.ファム 149.4
8位 J.D.マルティネス 149.4
9位 大谷翔平 149.4
10位 M.トランボ 149.3

大谷が負けた男ベッツ驚きの能力

大谷翔平が記者会見で印象に残った選手として1人のバッターの名前を挙げた

ムーキー・ベッツ(ボストンレッドソックス)
2018年リーグMVP・首位打者

大谷翔平との初めての対戦は4月17日
第1打席で先頭打者ホームラン

身長175cmで小柄だがレッドソックス2011年ドラフト5巡目指名

選球眼に関する能力で桁外れの数値を出した

▼2018ボールゾーンのスイング率(ア・リーグ)

1位 M.ベッツ 16.2%
2位 A.ヒックス 18.1%
3位 M.トラウト 18.2%

メジャーリーガー注目“選球眼”トレーニング

「デサーボ」(ニューヨーク)
科学者2人が作ったベンチャー企業

MLB公式データに基づき投手の軌道を再現
ストライクだと思えばボタンを押す
判断の正確性を鍛える

現在、個人で取り組むメジャーリーガーは100人以上
2チームが球団で契約

ブルース・ヤリ
2016年シンシナティレッズ24巡目指名
2018年シングルAでリーグ2位の出塁率

◆脳を巡る戦いへ

体の反応が速い選手を発掘する方法を開発している

脳が打てと司令した位置と身体が始動した位置の差が少ない選手を探す

脳の反応速度

【ピッチトンネル】
ホームベースから7.2mの位置
打者が打つかどうか判断する最終ポイントとされている

トンネルポイントまで同じ軌道でボールが来ればストレートか変化球かを見極めるのが難しい

大谷翔平のピッチトンネル
ストレートとスプリットがほぼ同じ

反応速度(反射神経)が鍵を握る

投手が進化 新時代のジム

「DRIVELINE baseball(ドライブラインベースボール)」(シアトル)

怪我をしにくく理想的な投球フォームを作り上げる
急速が上がり、変化球のキレも良くなる

トレバー・バウアー(クリーブランドインディアンズ)

2018年 12勝6敗 防御率2.21 奪三振221
防御率でリーグ2位の成績

スライダーを習得

▼データで理想をコピー

コーリー・クルーバー(インディアンズ)
サイヤング賞を2度受賞したエース

データを徹底的に分析
球速・回転数・回転軸

野球が変わる?“新投手起用法”

K.キャッシュ監督(タンパベイレイズ)

5月19日
セルジオ・ロモ
11年目で初先発の名リリーバー

終盤で起用するリリーフ投手を先発に起用する奇策

【魔の1回】

▼2018MLBイニング別防御率
1回 4.58
2回 3.71
3回 3.97
4回 4.32
5回 4.30
6回 4.29
7回 4.19
8回 4.15
9回 3.79

1回の防御率が最も悪い
長いイニングを投げる先発投手は最初から全力投球をしないという暗黙の了解に目をつけた

翌日の先発もロモ

リリーフ投手の連投を先発に応用

レイズは162試合中57試合でリリーフ投手を先発起用

1回の防御率(3.61はリーグ1位)は大幅に改善した

【3巡目のペナルティ】

先発投手は相手打線の1巡目2巡目よりも3巡目以降の方が苦戦する
球数が増え疲労がたまり、その結果、球威が落ち制球が乱れる
打者の目も慣れてくる

先発投手の被打率(2018)
1巡目 .237
2巡目 .252
3巡目以降 .267

田中将大被打率(2018)
1巡目 .230
2巡目 .223
3巡目以降 .283

▼レイズの継投策

リリーフ投手を先発させた後…

【オープナー】(2人目に先発投手が継投)

【ブルペンデー】(リリーフ投手のみで継投)

3巡目の対戦を回避する狙いがあった

投手力が弱いと予想されていたが、チーム防御率はア・リーグ2位(3.74)だった

C.カウンセル監督(ミルウォーキーブルワーズ)

ポストシーズンでもブルペンデーが採用された
ウッドラフ→バーンズ→クネイベル→ヘイダー→ジェフレス→ソリア

30年前はリリーフ投手の占める投球回は29%だった
2018年はリリーフ投手の占める投球回は初めて40%に

M.ペトリエーロ(MLB公式アナリスト)
先発やリリーフは区別されない時代がくるかもしれない
投手起用法は転換期を迎えている

小宮山「初回だけが(攻撃側の)思い通りの打順になっているので…(投手にとって)一番タフなイニング

2019年1月、早稲田大学野球部監督就任
小宮山革命が起こるのか?

◇出演者

パトリック・ハーラン、向井一弘

小宮山悟

◇クレジット(一部)

<ナレーション>高川裕也

<取材協力>丹羽政善

<データ提供>データスタジアム

<映像デザイン>小野裕之

<CG制作>森木昌利

<取材>吉田康晴、神崎政人

<ディレクター>奥泉裕之、谷島広治郎

<プロデューサー>田中廣喜

<制作統括>田中正俊、山下敏男

<制作>NHKグローバルメディアサービス

<制作・著作>NHK

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