◇放送局・放送日時
Eテレ・2017/6/7(水)・22:00~
◇内容(なんとなく)
以前オイコノミアに出演した
東京大学教授 松井彰彦
「心サルコイドーシス」という難病にかかった
難病は千差万別
一つ一つの難病は患者数が少ないマイノリティー(少数者)が世の中にたくさんいる
松井教授は難病患者や障害者などマイノリティーについて経済学で研究してきた
当事者の視点も持てるようになったことは研究者としてプラス
WHO(世界保健機関)によると難病は5000種類以上
日本では330種類(2017年4月1日)が指定され、患者数はおよそ92万人
明治学院大学 特別研究員 大野更紗
「皮膚筋炎」及び「筋膜炎脂肪織炎症候群」
医療費助成があるのは「指定難病」
◆「指定難病」の主な条件
・発病のメカニズムがわからず原因不明
・治療方法が確立されておらず完全には治らない
・長期間の治療が必要
・患者数が日本の人口の0.1%以下程度
詳しくは難病情報センターHPへ
「指定難病」は医学的な定義ではなく社会的な定義
難病は完治が見込めず生涯にわたって治療が続くことが多い
◆高額の難病治療費を経済学で考える
医療保険制度
「難病は交通事故に遭うようなもの」
まず病名が分からない難病患者が多く、診断がつくまでが大変
個別の難病の専門家が少なく巡り会えない
【サーチ理論】
市場は「需要と供給」だけではなく「取引相手を探す“場”」ととらえる
いかに最適な取引相手と出会えるか
自分に合った相手を探すときに有効な考え方
出会いやすくするために…
フラッグを立てる
織田友理子
「遠位型ミオパチー」
全国で300~400人しかいない超希少難病
当時、国の指定難病にもなっていなかった
2008年 患者会を結成 NPO法人PADM
自分たちがここにいるという声を上げないと問題が可視化されない
2014年 指定難病になる
◆難病患者が社会を変えていく
「フラッグを挙げるにはサポーターが必要」
難病患者にプラスになるだけではなく健常者にもプラスになる
◆マイノリティーが多数派(マジョリティ)とどう関わるか
マイノリティーを多数派はどう受け止める?
差別主義者が日和見進歩主義者の行動に影響を与える
【帰納論的ゲーム理論】
心が行動を決めていくだけではなく、行動が心の中を決めていく
◆経済学は人間関係をどう科学するか
アダム・スミス
共感
相手のことを考える
相手の立場に立ってものを見る
【又吉直樹の経済ポエム】
まず知らないと考えられないから知りたい
【次回】
実は優しい!?“市場”の力とは
◇出演者
又吉直樹
松井彰彦(東京大学教授)
大野更紗(作家)
織田友理子
◇クレジット(一部)
<音楽>void ov void
<うた>ロコムーン
<CG>阿部伸吾
<題字>又吉直樹
<ナレーション>朴ろ美(「ろ」は王ヘンに路)
<イラスト>浅生ハルミン
<取材>浅野和也
<ディレクター>伊藤憲
<プロデューサー>中村光博
<制作統括>吉村恵美
<制作>NHKエデュケーショナル
<制作協力>テレコムスタッフ
<制作・著作>NHK