オイコノミア お笑いで読み解く!貿易の経済学




◇放送局・放送日時
Eテレ・2017/6/21(水)・22:00~

◇内容(なんとなく)
東京「国」と大阪「国」としてどのようにかかわってきたか

サービス貿易

大阪のお笑い芸人が東京で仕事をする=大阪から東京へのサービスの輸出

消費者が移動するサービスの貿易
観光など

東京で作った番組を大阪で見る=大阪からすると輸入していること

【大阪と東京の笑いの交流はどうやって始まった?】

◆1960年代後半
東西の交流は少なかった

(東)萩本欽一、ドリフターズ
(西)横山やすし・きよし、桂文枝(三枝)

「ヤングおー!おー!」(1969~82年 毎日放送)

◆1970年代
東西の貿易が始まった

(西)←ドラマを輸出←(東)

(西)→芸人を輸出→(東)

【比較優位(伝統的貿易理論)】
提唱者:リカード
お互いが得意なことに特化して貿易をするほうがお互いの生産性を上げられる

比較優位に基づいたサービスの貿易をしていた

◆1970~80年代
漫才ブーム
「THE MANZAI」(1980~82年 フジテレビ系列)

「笑ってる場合ですよ!」(1980~82年 フジテレビ系列)
明石家さんま 東京に住んだ最初の大阪芸人?

お笑い先進国同士が同じお笑いの貿易を始めた

【新貿易理論】
提唱者:ポール・クルーグマン

「クルーグマンの新貿易理論」
大量生産で価格が安くなる
消費者は製品の種類が多いと満足度が上がる
同じ産業内での貿易にメリットがある

視聴者は多様性を見たい

大阪と東京のお笑いの融合
「オレたちひょうきん族」(1981~89年 フジテレビ系列)

◆1990~2000年代
【新々貿易理論】
提唱者:マーク・メリッツ(アメリカの経済学者)

アメリカの場合
550万企業のうち輸出企業はわずか4%
輸出企業のうち上位10%が全米総輸出の96%を占める
貿易で利益を得ていたのはごく一部で多くの企業は貿易を行なっていなかった!?

「メリッツの新々貿易理論」
生産性が高い企業は貿易をする

大きな市場で取引をする

工場や支店を増やし更に利益を得る

お笑いで例えると…

交通費や滞在費を超えるギャラのライン以上得る芸人が活躍

ラインを超えるとさらに活躍の場が増える

お笑い養成所やお笑い劇場を作る

◆もし東京「国」の大統領がトランプだったら…

第45代アメリカ合衆国大統領 ドナルド・トランプ
保護貿易

大阪の芸人のギャラに税金を上乗せする

関税
外国から輸入する品物に課せられる税

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)
太平洋を囲む国々が人・モノ・金の移動を自由化しようという貿易協定

東京の芸人の仕事は増えるかもしれないが、番組の質は下がってしまうかもしれない

困るのは視聴者、あるいは質の低い番組しか作れなくなると視聴率が下がるからギャラが下がるかもしれない

国民の所得が下がってしまうかもしれない

自由貿易<保護貿易

娯楽のライバルは多ジャンルになっていて人材が流出してしまう可能性もある

◆人気急増のサービス貿易を取材
魚住貴子
デルサ(フィリピン出身)

フィリピン
GDPの約1割がサービス輸出の収入

英語教育にも需要がある

家事代行サービス会社 ピナイ 代表取締役 茂木哲也

国家戦略特別区域 家事支援外交人受入事業

【またよし学習帳】
あなた絶対に大阪の人ですよね?

【次回】
オイコノミア流“デリバティブ”超・超入門

◇出演者
又吉直樹

大竹文雄(大阪大学社会経済研究所教授)

ラサール石井

◇クレジット(一部)
<音楽>void ov void

<うた>ロコムーン

<CG>阿部伸吾

<題字>又吉直樹

<ナレーション>朴ろ美(「ろ」は王ヘンに路)

<イラスト>杉崎貴史

<リサーチャー>下高呂佳子

<取材>中嶋旭洋、堤響子

<ディレクター>坂田能成

<プロデューサー>小林みつこ

<制作統括>吉村恵美

<制作>NHKエデュケーショナル

<制作協力>テレビマンユニオン

<制作・著作>NHK



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