オイコノミア 帰省シーズン到来!実家とうまくいく経済学




◇放送局・放送日時
Eテレ・2017/8/2(水)・22:00~

◇内容(なんとなく)
帰省シーズン

親子の別居率 75.4%
※国立社会保障・人口問題研究社2008年

◆親子関係を経済学で考える

【コミットメント】
自分に縛りをかけて約束を果たすこと

・親子関係=血縁による「コミットメント」

親子は血縁に縛られる

【ホールドアップ】
コミットメントが強い関係においてどちらかが強すぎる力を押し付けると弱い方は身動きが取れなくなり「お手上げ」状態になること

コミットメントが強いということは退路を断っている

・夫婦関係=社会制度(結婚)による「コミットメント」

親子関係と夫婦関係の決定的な違い
離婚ができる

良い関係を保つために働きかけることが必要

【交渉費用】
取引相手と条件を交渉するのに要する費用
労力や時間も含まれる

昔の親子は同居することが多く交渉費用が低かった
今は実家と離れていて生活環境が違うなど交渉費用が高くなっている

【情報の非対称性】
親の情報と価値観が子どもとズレる
何を考えているのかわからなくなる

親子の「情報の非対称性」解消法
共通の話題が必要

◆片付かない実家

帰省した際に実家を片付けたくなった 28%
※ヤマトホームコンビニエンス調べ(2015年)

散らかりの原因は親子間の“情報の非対称”

片付け会社(サマンネット)
代表 杉之原冨士子

「大量の鍋」

解決案…思い出を聞く

思い出という価値に変換する
情報の非対称を解消することができた

「大量の洋服」

解決案…「捨てる」「売る」以外の方法を提案

寄付

モノの価値から心の価値へ
善意という美徳に変換した

◆親の財産を経済学で考える

利己的:親が子供に面倒を見てもらうために財産を利用

利他的:遺産は子供のため

王朝的:見栄のため(家名を残すなど)

・遺産動機の日米比較

日本
利己的 65%
利他的 34%
王朝的 1%

アメリカ
利己的 32.7%
利他的 67%
王朝的 0.3%

※遺産動機の国際比較(2011年)

中島先生は「違いは宗教心によるもの」と分析

◆変わる経済環境と親子関係

子どもが親を養えるほど稼げていない現状

なるべく交渉費用を下げることが必要

【又吉直樹の経済ポエム】
リレーだとすると今走っている世代、その次の世代、遅いのではなく坂道。

【次回】
マンガとアニメ 熱~い現場の経済学

◇出演者
又吉直樹

中島隆信(慶應義塾大学教授)

蛭子能収

◇クレジット(一部)
<音楽>void ov void

<うた>ロコムーン

<CG>阿部伸吾

<題字>又吉直樹

<ナレーション>朴ろ美(「ろ」は王ヘンに路)

<イラスト>浅生ハルミン

<取材>中村侑太郎

<ディレクター>中村博郎

<プロデューサー>田川友紀

<制作統括>吉村恵美

<制作>NHKエデュケーショナル

<制作協力>テレコムスタッフ

<制作・著作>NHK



スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク