オイコノミア 足りない!どうする?欠乏の経済学 欠乏の悪循環から抜け出すには?




◇放送局・放送日時
Eテレ・2017/11/29(水)・22:00~

◇内容(なんとなく)

「欠乏」の経済学

◆「足りない」を経済学で考える

欠乏(Scacity=希少性)

経済学とは?
限られた資源をどう配分すれば人々が幸せに暮らせるかを考える学問

従来の経済学はモノお金など物的資源の配分を研究

心の資源の「欠乏」が与える影響を経済学で研究

センディル・ムッライナタン(ハーバード大学)
エルダー・シャフィール(プリンストン大学)

「欠乏」により特別な「心の状態(マインドセット)」になる

◆「欠乏」がもたらすもの

「ムッライナタンとシャフィールの実験」
持ち球の数が違う2つの集団で射的ゲームをすると、持ち球の数の少ない集団が高得点・集中力がアップする

【集中ボーナス】
「欠乏」すると人は集中する
目の前の欠乏に注意が向けられて心がいっぱいになる

試験前の一夜漬けや、締め切り前のラストスパートなど

しかし代償が…
処理能力に負荷がかかっている

欠乏がもたらす罠…

【トンネリング】
何かに集中することで他のことに意識を向けられなくなること

喫緊の課題に集中してしまうと緊急ではない活動を後回しにしてしまう

トンネリングの状態が続くと…

【ジャグリング】
余裕がない状態

視野が狭くなり先の予定が見えず慌てて対処するのが手いっぱいで計画的な行動ができなくなる

◆ジャグリングを抜け出すヒント

「マシュマロテスト」
子どもの目の前にマシュマロを1個置き「戻ってくるまで食べずにいられたらもう1個あげる」と伝え、戻ってくるまでマシュマロを食べずに待っていられるかをテスト

1/3の子供が待っていることができた
食べなかった子供たちはマシュマロ以外のことを考えていた

「トンネリング」を避ける
追い込まれている時ほど他のことを考える

◆欠乏が欠乏を生む?負のスパイラル

欠乏

集中ボーナス

処理能力低下

トンネリング

ジャグリング

欠乏

欠乏の悪循環は誰にでも起こりうる

◆貧困も欠乏によって起こる非常に重大な問題

フィリピン・ケソン市
パヤタス地区

巨大なゴミ集積場

スカベンジャー
ゴミを拾い日々の収入を稼いでいる人

貧困の連鎖が続いている

貧困問題に取り組むNPOからの依頼で中室准教授は共同プロジェクトに参加

プロジェクトリーダー 澤田康幸
(アジア開発銀行チーフエコノミスト)

お金がないという「欠乏」
その日一日の暮らしに集中している

お金がたくさん入った時に貯蓄せず、お酒やタバコやギャンブルに使ってしまう
→判断能力が落ちている

自制心がないから貧困に陥っているという見方があるが因果関係が逆

「貧困」→「自制心が弱る」

教育や貯蓄によって将来が良くなるという情報を提供することが大切

将来の利益を「見える化」

親に対して教育が将来の利益となるという情報提供
貯金のすすめ
貯金箱の提供

【リマインダー】
忘れてはいけないことを思い出させるためのお知らせ

教育の重要性、貯金の重要性を何度も伝え再確認させる

◆余裕を作れ!「欠乏のワナ」脱出法

【スラック(slack)】
=緩み、たるみ
使われていない余裕の資源

スラックがあれば予想外のことがあっても対処できる

アメリカ・ミズーリ州
セント・ジョンズ地域医療センターの例

◆欠乏の状態は誰にでも起こりうる

貧困(経済的な困難)

どう制度設計して社会を良くしていくかが大切

【又吉直樹の経済ポエム】
つまった本棚に新しい本は入らない

【次回】
もっと便利に!タクシーの経済学

◇出演者
又吉直樹

中室牧子(慶応義塾大学准教授)

岩尾望(フットボールアワー)

◇クレジット(一部)
<音楽>void ov void

<うた>ロコムーン

<CG>阿部伸吾

<題字>又吉直樹

<ナレーション>朴ろ美(「ろ」は王ヘンに路)

<イラスト>浅生ハルミン

<資料提供>奥村高明、真野裕吉、矢ヶ崎将之、認定NPO法人ソルトパヤタス

<撮影>渡邊一志

<取材>中村侑太郎

<ディレクター>羽根井信英

<プロデューサー>田川友紀

<制作統括>湯澤克彦

<制作>NHKエデュケーショナル

<制作協力>テレコムスタッフ

<制作・著作>NHK

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