スポーツイノベーション MLB特集(1)データ革命がMLBを進化させる スタットキャスト“フライボールレボリューション”




◇放送局・放送日時
NHKBS1・2017/12/3(日)・21:00~

◇内容(なんとなく)

【革命が起きている】

◆スタットキャストの進化と真価

「STATCAST」

2015年全球場に導入されボールや選手の動きを数値化

瞬時に表示できる項目は80以上

ボールを追尾する軍事用レーダー
いたるところにカメラが付いている

◆メジャー新記録!ホームラン激増の秘密

史上最多シーズン6105本塁打

ワールドシリーズ新記録
・1試合8HR
・延長戦5HR
・延長戦2者連続HR
・両チーム合計25HR
・両チーム合計14人がHR
・アストロズ15HR
・G.スプリンガー4試合連続HR

◆選手に広がる“フライボール革命”

MLB公式アナリスト
M.ペトリエーロ

守備シフトに苦しむ打者は発想の転換をした
「ゴロがダメならフライを打てばいいじゃないか」
打球の角度を重視

ダニエル・マーフィー(ワシントンナショナルズ)

ジャスティン・ターナー(ロサンゼルスドジャース)
練習の時からフライだけを打つように心がけている
27度から33度の角度でボールを強くたたく

クリス・テイラー(ロサンゼルスドジャース)
J.ターナーの助言でレギュラーの座をつかんだ

スタットキャスト導入以降の20本塁打以上の打者
57人(2014年)→117人(2017年)

【発見!究極の打撃理論】

新指標「Barrel(バレル)」

バレルゾーンに収まる打球は高確率でホームランになる

◆データでわかった究極の指標“バレル”

アーロン・ジャッジ(ニューヨークヤンキース)
バレル87本はメジャー最多
新人歴代最多の52本塁打を記録

「ボールを時計に見立てたとき7時の位置にバットが当たるようスイングしている」

A.ジャッジ今季メジャー最長飛距離
飛距離 150.9m
打球速度 190.9km/h
角度 28.4°

MLBを席巻するフライボール革命

◆ワールドチャンピオンアストロズの戦略

ヒューストンアストロズ
得点メジャー1位
本塁打メジャー2位
11人が2桁本塁打(メジャー記録タイ)

チーム全体でフライボール革命を実践してきた

アレックス・ブレグマン
大学ではゴロやライナーを打つよう指導されたがアストロズでは「フライを打て」と教わった

▼ヒューストンアストロズ
ジェフ・ルーナウGM

テクノロジーを駆使し情報を共有することで選手は成長できる
マイナーまで導入している

100敗当たり前の弱小球団だったが、データを用いたチーム改革
数学者や統計学者など専門家をそろえた

▼青木宣親
ビデオの数が多いのはアストロズ

クセ担当の分析者がいる

グリップエンドにセンサーをつけてバットの軌道を調整

【革命の先を読む】

◆周到に準備したフライボール対策

ヒューストンアストロズ
J.ルーナウGM

ア・リーグ優勝決定シリーズ
ヤンキース vs アストロズ
第7戦
L.マカラーズJr.投手
24球連続カーブを投げた

ストライクゾーンでの球種別被本塁打率
カーブ(1.3%)が最も低い

フライボール革命に対抗するにはカーブ

カーブの得意な投手を集めた
ランス・マカラーズJr.
コリン・マクヒュー
チャーリー・モートン

アストロズのカーブの平均回転数はメジャー1位(2755回転/分)

王者アストロズの一歩先行くデータ戦略

◆センサーで把握スイング軌道

楕円を描くのが理想
後ろが小さく前が大きい

◆データ革命が生んだ新しい守備指標

MLB公式アナリスト
M.ペトリエーロ

ファインプレーに見えるダイビングキャッチも実は打球への反応が遅れただけかもしれない
ランニングキャッチは守備が上手いために難しいプレーが簡単に見えたのかもしれない
そのようなプレーも高く評価されるべき

打球の滞空時間と野手の移動距離からキャッチプロバビリティ(Catch Probability=捕球確率)を割り出した

【OAA(Out Above Average)】
平均よりアウトを稼いだ数

プレーの難易度
キャッチできたかどうか

難しいフライはアウトにすれば評価は高く、捕れなくてもマイナスは少ない
簡単なフライはミスした場合マイナスが大きくなる

◆OAAで脚光!バクストン

バイロン・バクストン(ミネソタツインズ)

ゴールドグラブ賞
フィールディング・バイブル・アワード
最優秀守備選手

▼2017年OAAトップ10
1位 バクストン 25
2位 インシアーテ 19
3位 ベッツ 16
4位 エンゲル 16
5位 ケイン 15
6位 キアマイアー 12
7位 ヘイワード 11
8位 ブラッドリーJr. 11
9位 ヘレーラ 10
10位 ハミルトン 10
(※小数点以下は切り捨て表示)

OAAがゼロで平均的な守備の選手

8/18 vs ダイヤモンドバックス
ランニングホームランでスタットキャスト史上最速の13.85秒でダイヤモンドを駆け抜けた

2016年バクストンのOAAは10

初動の速さ(平均)
2016年0.5秒→2017年0.28秒になっている

OAAはまだ外野守備にのみ対応

内野守備にも適応できる新たな指標を考えている

◆データ革命で守備の見方が変わる

内野手の守備力をデータにできるか?

アンドレルトン・シモンズ(ロサンゼルスエンゼルス)の頭脳的なプレー

【次回】
BS1 12月10日(日)夜9:00
MLB 進化する日本選手たち

◇出演者
パトリック・ハーラン、向井一弘

小宮山悟、平原沖恵

◇クレジット(一部)
<ナレーション>高川裕也

<取材>荒井雄一、稲葉優

<ディレクター>三浦大輝

<制作統括>田中正俊、田中廣喜、山下敏男

<制作>NHKグローバルメディアサービス

<制作著作>NHK



スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク