オイコノミア 分かって得する!原因と結果の経済学 因果関係と反事実




◇放送局・放送日時
Eテレ・2017/7/5(水)・22:00~

◇内容(なんとなく)

◆分かって得する!因果推論の基本を学ぶ

もっともらしい通説を経済学で斬る!

もっともらしい通説ほど疑ってかからなければいけない

【因果関係】
「原因」と「結果」

◆因果関係を検証するための3つのチェックポイント

1)まったくの偶然の可能性(見せかけの相関)

2)第3の要因の可能性

3)逆の因果関係の可能性

★1つでも当てはまると因果関係ではない

「早く寝ないとお化けが出る」?
スケアード・ストレート(恐怖を与えてしつける教育法)は逆効果というアメリカの研究がある

原因と結果を検証しない教育法は期待した効果が得られない可能性がある

◆なぜ人は因果関係があると思い込む?

人間が陥りやすい罠

【ヒューリスティック・バイアス】
人が意思決定を行うとき経験則で物事を判断する傾向にあること

【チェリー・ピッキング】
多くのものの中から自分に都合のいいものだけを選んでしまうこと

◆経験者の経験談を真似るのは意味がある?

元陸上競技選手 為末大
「ウサイン・ボルトのまねをしてもウサイン・ボルトにはなれない」

個人の経験談は一般化するのが難しく再現性が低い

経済学者は大量に集めたデータから因果関係を統計的に検証する

◆なぜ経済学は因果関係に注目するのか?

原因と結果を知ることで限られた時間やお金を有効に使える

◆因果関係を明らかにする秘策あり

【反事実】
「仮に◯◯しなかった場合どうなるか」

ドナルド・ルービン
因果推論を提唱したハーバード大学の統計学者

因果推論の根本問題
反事実は検証することができない

◆慶應義塾大学の「単位パン」で検証

「単位パン」
試験前になると販売される

慶應義塾大学生活協同組合 河本正樹

単位パンを食べると単位が取れる?

2つのグループをランダム(無作為)に分けて試験
「比較可能」の状態

プラセボ効果(偽薬効果)はあるかもしれない

残念ながら統計的に優位な差はなかった

★「単位」と「単位パン」に因果関係はない

◆実験が倫理的に不可能な場合

【自然実験】
あたかも実験が行われたかのような状況が再現されている

・「テレビを見ると学力が下がる」は正しい?

スタンフォード大学マシュー・ゲンコウ教授の調査
幼少期にテレビを見た子の方が成績が高い

1948年~1952年
テレビを見た方が偏差値が高かった

テレビと学力向上の間に因果関係があったと判断できる研究

・育児休業を延長と復職率の因果関係は?

オーストリア
1990年7月1日から育児休業期間を1年から2年に延長

育休2年の母親の復職率が10%低下
逆に職場に戻りにくくなってしまうといわれている

◆科学的根拠に基づく政策

因果関係を示唆する学術的研究を政策判断に用いなければいけない

因果関係を疑ってみてもいい

反事実を想像してみる

【又吉直樹の経済ポエム】
因果関係がないと60年後に知る

【次回】
世界はオークションでできている!?

◇出演者
又吉直樹

中室牧子(慶應義塾大学准教授)

慶應義塾大学中室研究室のみなさん

岩井勇気(ハライチ)

◇クレジット(一部)
<音楽>void ov void

<うた>ロコムーン

<CG>阿部伸吾

<題字>又吉直樹

<ナレーション>朴ろ美(「ろ」は王ヘンに路)

<イラスト>浅生ハルミン

<リサーチャー>橋本皓平

<取材>浅野和也、山本恵梨子

<ディレクター>羽根井信英

<プロデューサー>田川友紀

<制作統括>吉村恵美

<制作>NHKエデュケーショナル

<制作協力>テレコムスタッフ

<制作・著作>NHK



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